元肥、寒肥

紅葉

先日、職人さんと現場で打ち合わせしていると

何とも言えない香しい匂いが風に乗って漂ってきました。

おそらく近くの畑の肥料でしょう。
わたしたちの地域ではよく「田舎の香水」などと言ったりしています。
広々とした畑にまくわけですから量も半端なく、時には鼻がもげそう
なくらい強烈な匂いが漂うこともあります。

それはともかくこの時期に肥料の匂いというのは
一体なんでしょう?
この時期、畑は作物もあまり植わってなく忙しかった収穫シーズンも
終わりつつある時期です。
この時期にまく肥料とは、
そうです。
「元肥」「寒肥」と言われる施肥です。
元肥は、畑の植え付け前に与える肥料のこと。
寒肥、お礼肥は果樹などの休眠期に樹勢回復のために与える肥料
いづれも来季の発育のための肥料です。

冬の間にじっくりと養分が土や木の根に行きわたるよう
遅効性の肥料を使います。
具体的には、牛糞、鶏糞、油かすなど。
この牛糞がなかなか素晴らしい匂いなんですよね(笑)

で、この寒肥。
もちろんガーデニングにも有効なんです。
一生懸命葉をつけて、花を咲かせて、実をならせて
と頑張ってきたお庭木や草花に来季もまた頑張って
きれいな姿を見せてね、という気持ちで根元に肥料を
まいてあげると冬の間にしっかりと滋養となって
また来年、元気に育ってくれるんです。

ちょっとのひと手間で来年とってもきれいな花を
見られるかもしれませんよ。